- 特別養護老人ホーム
クロスハート栄(神奈川県) - 左:濱本暁子さん(管理栄養士)
- 右:飯吉あかねさん(介護福祉士)
利用者さんと向き合うときは“全力”です!
濱本さん「やるんだったら120%」。それが、私が仕事をするうえでのモットーです。介護の仕事って地味だし、忙しいし、とても大変。でも目の前のことを全力で頑張っていれば、必ず“おまけ”がついてきます。新しい視点だったり、気づきだったり、学びだったり。その“おまけ”を得ることで、人は成長していくんですよね。
飯吉さん本当にそう思います。私も介護職として3年間必死でやってきました。そうしたら、利用者さんと接するのがどんどん楽しくなっていったんです。レクリエーションで一緒に歌うことや体操することはもちろん、通りすがりにあいさつすることや、1対1で話したときに見える本音。そういうすべてのことを通して、人と人との関係って本当に貴重なものだと感じるようになりました。
濱本さんそう考えることができるのも、きっと飯吉さんが一生懸命やってきたからですよね。うちはスタッフの年齢が20代から70代と幅広いですが、“おもてなしの心”というクロスハートベーシック(法人が大切にしている心のありかた)のもと、みんな誠実に一人ひとりの利用者さんと向き合っています。もちろん、口腔ケアにも全力で取り組んでいますよ。
飯吉さん『モアブラシ』や『柄付くるリーナブラシ』などの球状ブラシは、口腔ケアをするなかでとても活躍してくれています。やわらかいのに汚れを絡め取る力があるから、口腔内が敏感になっている方でも安心して使うことができるんですよね。
要介助の方も自立の方も、粘膜ケアが大切
濱本さん以前、経管栄養の方で乾いた痰がこびりついてしまったことがありました。口臭もひどく、ご家族はとても心配されていて……。ただ、口腔粘膜がかなり弱っていたため、そのまま汚れを取ると傷つけてしまいそうだったんです。そこで、まずは汚れを浮かせるためにジェルを塗り、それから『モアブラシ』で頬の裏側や舌の上をやさしくこすってみました。そうしたらビックリするくらいキレイになったんです! ご家族にも「キレイにしてもらって本当によかったわ」と、とても喜んでいただけました。
飯吉さん経管栄養の方だとお口が開いたままになりがちなので口臭も出やすいですし、きちんと粘膜をケアすることが大事ですよね。でも、粘膜ケアが必要なのは自立の方も一緒。
濱本さんそうですね。特に刻み食の方は食渣が口の中に残りやすくて、ガーゼやスポンジブラシだとなかなか取り切れない。でも、球状ブラシを使えば汚れをしっかりかき取ることができるんです。特に『柄付くるリーナブラシ』はヘッドの毛がちょっと変わった形になっていて、食渣をうまく絡め取ってくれます。
飯吉さん360度すべての方向で使えるのもいいですよね。どこを当てても毛がちゃんと当たるから、カンタンに汚れを落とすことができる。だから自立の方でも使いやすいんです。
濱本さん利用者さんご本人やご家族には「できるだけ形のあるものを食べたい」「食べさせてあげたい」という気持ちがあります。もちろん、私自身も利用者さんには最後まで自分の口で食べ続けてほしい。口腔ケアをしっかり行なうことで、少しでもそのお手伝いができればいいなと思います。