頭頸部がん化学放射線療法をサポートする口腔ケアと嚥下リハビリテーション
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がんの化学放射線療法により生じる口腔トラブルの緩和は、治療の完遂率や患者QOLの向上につながることが、厚労省の研究からも明らかになっています。本書は、特に化学放射線療法の影響が大きい頭頸部がんに関して、口腔内の衛生管理、口腔粘膜炎の疼痛管理、嚥下機能障害に対するリハビリテーションなどを詳細に解説。すでにチーム連携により口腔ケア導入で実績のある静岡県立静岡がんセンターの取り組みを例に、がん治療における口腔ケア・嚥下リハ実践のテキストとして、すぐに活用できるものです。また、口腔粘膜炎のグレードや鎮痛剤の処方をすぐに確認できる「口腔ケア携帯シート」が付録として付いています。
はじめに ― 浅井昌大
頭頸部がんの化学放射線療法について ― 田原 信
頭頸部がんの化学放射線療法における口腔ケアの流れ ― 大田洋二郎
頭頸部がん化学放射線療法における口腔粘膜炎に対するオピオイドを中心とた疼痛管理法 ― 全田貞幹
頭頸部がん化学放射線療法における口腔ケアと嚥下リハビリテーション
静岡がんセンターにおけるチーム医療について ― 大田洋二郎
看護師の役割とケアのポイント ― 妻木浩美
歯科の役割と介入のポイント ― 上野尚雄
言語聴覚士の役割と介入のポイント ― 神田 亨
管理栄養士の役割とケアのポイント ― 山下亜依子
薬剤師の役割と薬剤管理指導のポイント ― 片岡智美